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2009.09.06 坂倉準三展
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早朝に家を出て、新幹線と在来線を乗り継いで、鎌倉へ。坂倉準三展、鎌倉会場の最終日。実は、鎌倉近代美術館を訪れるのは初めて。蓮池を挟んで南から望む外観は、落ち着いた佇まいで今見ても古さを感じさせない。館内にはいると、約束通りマンちゃんがいてくれた。彼は今回の準備委員会のメンバー。館内の説明書きにも書かれていない裏話も交えて、詳しく解説してくれた。改めて、僕は坂倉準三に関してほとんど知識を持ち合わせていないことに気づかされました。坂倉事務所在籍時や、独立してからOBの人たちに聞いた話は勿論いろいろとあるのだけれど、こうして纏めて俯瞰できるのはとても良い機会である。マンちゃんは準備委員会発足からの経緯や、それまでのいきさつ、今回の展覧会の背景などを話してくれて、より深く理解することができた。改めて、坂倉の建築やデザインに与えた影響力の大きさを知ることができた。展示物の中に坂倉準三と岡本太郎のパリでのツーショットがあった。キャプションには撮影者がロバートキャパとある。何と贅沢なと驚いていたら、その経緯についてもマンちゃんから解説が。誰しも有名になる前夜というものがあったのね。当時キャパは毎日新聞のパリ支局にお世話になっていたらしい。また、坂倉準三がパリで培った人脈の中には、かの有名なキャンティを開店する人もいたりして、いろんな意味で先魁となったことがよく判った。お昼過ぎに、マンちゃんにお礼を言って鎌倉から新橋へ移動。汐留会場へ。こちらは住宅や家具を中心とした展示。飯倉邸の大きな開き窓が再現されていて迫力満点。ビデオ展示があったので、何だろうと思ってみてみると、大阪支所の開設記念パーティーの様子を上映していた。ふと見ると、僕が大阪事務所在籍時にずっとお世話になった庶務のS田さんの若きお姿が。思わず声を上げそうになってしまった。そして、なんといっても今回の収穫は「大きな声」。これは、坂倉準三が亡くなった後800部限定で出版された私家本の再版。鹿島出版会はよくぞ再編して下さいました。ずっと欲しかった本の中の1冊。満ち足りた一日。
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